アシスタント武捨インタビュー

ルッソチアロのスタッフをインタビュー企画。
今回は、アシスタントの武捨(むしゃ)に話を聞いて行きたいと思います。
──美容師を目指したきっかけを教えてください。
祖母も親も美容師という家庭で育っていたのですが、正直「絶対やりたくない」って思ってて。(笑)
本当に小さい頃から親のお店に行くたびに「大きくなったらお母さんと同じことをやるんでしょ」と皆に言われるので反発してたんです。
でも、高校2年生の時に美容師になろうと思うようになりました。
元々宝塚が好きで、私自身ずっとクラシックバレエや日本舞踊をやっていました。だから、そっちの世界でやっていきたいな、って考えたこともあったんですが身長が足りなくて宝塚を志すことすらも難しかったんです。
じゃあ将来何がやりたいかなって考えた時に、小さい頃から興味があって好きだったメイクのことが頭に浮かんだんですよね。皆が持っているコンプレックスを消せる仕事に就けたらいいなって。
メイク単体の仕事も考えていましたが、トータルで美容に携わることができるという観点から美容師になろうと思いました。
──美容学校時代はどうでしたか?
すごく大変でした。授業は夜遅くまでありますし、テストや技術チェックもあるので常に気が抜けない状態でした。しかも、成績は貼り出されるのでなかなかシビアな世界でした。
2年目からは直接お客様にカラーリングやパーマの施術をするので試験も厳しかったですし、勉強量も多くなりました。
国家試験のためだけに勉強をしていたというより、本当に美容師として活躍するために必要な知識をすごく幅広く学ぶようにしていました。
──厳しい美容学校時代だったようですが、結果としてかなり武捨さんの成長に繋がっていそうですね
そうですね。基本的な施術以外にも編み込みとかアップスタイル、エステまで学んだので美容学校を卒業して就職した時に、初めて知った技術というのがなかったです。
どれも「あ、これ学校で勉強したやつだ!」ってなったので、そこは良かったと思います。
──今は美容師になって何年目ですか?
4年目に入ったところでルッソに入店して、ルッソチアロに移動してきました。美容師歴は5年半です。
美容師は辛い、ということを今まで何度も聞いていて、実際に働いてみてやっぱり大変だな、と思うことはたくさんあります。
でも、美容師っていろんな職業の人と関われるのが面白いです。
美容師として美容院で働いているからこそ出会える様々な人とお話することで、社会のことを広く浅く知るきっかけに恵まれているな、と思います。
──2店舗で働いてみて「これは大事にしたい」と考えることって何かありますか?
トータルで対応できる美容師になりたい、という思いを常に持つようにしています。
だから、自分一人でもお客様の全部を見る力が必要だと思っています。
「このお客様は私じゃ対応できないです」とか、「着付けはできないんです」とか言いたくないんですよね。
一人でできることはなんでもやりたいので、自分に足りない技術をどんどん身につけていきたいです。
──ルッソチアロで「トータルで対応できる美容師」になれそうですか?
このお店に入って”一つ一つの技術を一人でこなせるようにする丁寧さ”を学びました。
前に在籍していたお店では複数のお客様を一人で担当するスタイルだったので、どうしても細かいところまで見きれないこともありました。
私たちは1対1を大切にしているお店なので、技術のごまかしが効きません。だから、自分の技術はまだまだ甘いところがあると痛感しましたし、細かいところを詰めていきたいなとモチベーションが高まりました。
ルッソチアロは技術を見直して磨ける環境なので、ここで働くことが「トータルで対応できる美容師」への一歩だと感じています。
──先輩スタイリストはどうですか?
細かい指摘をしっかりしてくれます。
それに、疑問に思ったことや知りたいことがあって質問したらちゃんと的確なことを伝えてくれます。
常連のお客様に対しても、親しい仲にも礼儀ありの意識がしっかりしているというか、あくまでも「美容室」と「その大事なお客様」という関係を崩さない対応、接客をしているところが尊敬できます。
信頼関係が築かれていてもお客様としてしっかりお付き合いしていく姿勢はすごく勉強になっていますね。
──武捨さんにとって美容師とはどんな仕事ですか?
メイクやヘアーアレンジとかって自分が綺麗になれるものじゃないですか。
だから、カットもカラーもパーマも自分の嫌だなと思うところをプラスに変えてあげられる仕事だと思っています。
私自身、たくさんコンプレックスがあるので自分自身のことも研究して、どうなったら良くなるか色々試しています。
──最後に、ルッソチアロでの今一番の目標を教えてください。
2店舗目でルッソに来たのは、自分の考え方やクセをリセットするためでした。
まっさらな状態になって、そこからお客様に対する対応をしっかりと学ぶことが出来ています。
ルッソチアロでは、ここで学んだ考え方や技術を生かしてお店に貢献していきます。